5月に描いた装画から。
普通のひとたちの日常と過去の出来事へ向き合い受け止める著者のことばから、それぞれのひとの内に積み重ねてきたこと、周囲の温かさと、思いがけない視点も変換もあることを教えられる。気付いていないことは多い。

頂戴した原稿と打ち合せの内容をじーっと見渡すうちに空の色が明るくなる。朝がくるまえの色がこのご本には合うと決める。広げていたあれこれをヤーッと練って絞ってラフを描く、着地点を確認し合い、集中して描く。

出来上がった一冊は、ページをめくり目次へ本文へと余裕を持ちながらここちよく手にしている。デザイナーの方の細部への感性が成す仕事と、原稿を温かく抱えていることを想像する。

見本や原画が届くと編集者の方の手紙が添えてあった。彼の手紙は些細な気配で、ふくふくと重なった便箋に言葉と筆致と青いインクが美しい。
わたしは葉書の上半分に絵を描いて下半分にお礼を書いた。小学生の夏の絵日記みたいな仕上がりに今さらおどろく。海の絵の切手を貼ったらなんとかいい感じになった。

お知らせ
TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS 絵に描いた座右の銘
2012年8月20日(月)~ 9月14日(金)
お暑いですがぜひお出掛けください。

本村加代子

NDCG の紹介

日本デザイン福祉専門学校グラフィックデザイン学科 STAFFブログ 先生や副手達の日常や仕事の話、学校の出来事やデザインのこと、趣味の話、普段聞けない思い…(笑)等々...
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