夏の風物詩

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この緑色の光はなんだと思いますか?
LED? いやいや違います。夏の風物詩といえば、そうホタルの光なんです。
都会では、お金を出しても飼育されたホタルを見るのが精一杯。

先日、友人たちと伊豆の吉奈温泉に行ったときでした。当日はあいにくの雨だったのですが、ホタルを見に行きませんかと宿の人に誘われてワゴン車で真っ暗な山道へ、ワサビ畑にかかる橋に車を止めてハザートランプを点けると1匹、2匹とだんだん増えてきて辺りはホタルの光であふれだしたのです。(ちょっとオーバーかな)宿の人の話ではライトの点滅に引き寄せられて集まるとのことで、「昨日はこの5倍ぐらい集まりましたよ」と、「え、5倍ですか…」そりゃ、アニメや映画の中でしか見たことのない世界、あぁ、見たかった!

しかし、恥ずかしながら自然のホタルが舞うのを見るのはこれが初めてで、この神秘的な風景に十分感動しました。この感動をと思ったけれど開放で撮れるカメラも無く、手に乗ったホタルをスマフォでカシャ…あとは、心の中に。

さて、それにしても不思議な生きもの、光る生物はホタルイカやクラゲとか他にもありますが、家に戻ってから子供に話すと逆にいろいろ教えられてしまいました。ホタルが光を放って飛ぶのはセミのように2週間程、成虫になってからはわずかな水しか摂取せずにオスもメスも光るのです。それ以上にビックリは、卵や幼虫のお尻も光るのですね!もし巨大化したらまるでエイリアン。調べてみると卵から孵って約1年間は幼虫として水中のカワニナを補食して育ち、春に蛹から土繭、そして成虫になるそうです。雌と雄が出会い卵を産むためだけに光を放ちながら飛び、雄は交尾後しばらくすると、雌は産卵後2~3日で死んでしまうそうで、はかないですね。

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その光についてですが、冷光と言われ地上で最もエネルギー効率の良い発光メカニズムだそうで、白熱灯が約10%、蛍光灯が20%、LEDが30%に対して41%~88%(諸説ある)を光に変換しているとも言われているそうです。メカニズムは説明読んでもよくわからないので省略。この化学反応は細菌発見やガンの治療への応用がされているようで、なんとキッコーマンがこの酵素を開発したそうです。夜店で売っている二つに折ると光る棒や、結婚式のキャンドルサービスの代わりに行われるルミファンタジアなんかも、似た原理なんでしょうかね。しかしこの生命の不思議は照明など工学分野への応用はかなり難しく先のようです。
これからホタルの光を研究して新しい特許をとるのも夢ではないかもしれませんね。そして、いつかホタルの光が街の明かりになる日がくるのでしょうか。この夏、皆さんもそんなことも考えながら何処かにホタルを見に行ってみませんか?

榎本 幹男

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日本デザイン福祉専門学校グラフィックデザイン学科 STAFFブログ 先生や副手達の日常や仕事の話、学校の出来事やデザインのこと、趣味の話、普段聞けない思い…(笑)等々...
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