2014年も始まったばかりですが、日時が過ぎるのは本当に早いですね。
そんな週末、たまには芸術鑑賞(笑)をと川崎ラゾーナプラザソルでダンス公演を観てきました。
正直ダンスなんて縁遠い私は、どんなダンスかな?面白いのかな?と少し不安もあったのですが、メンバーは振付家集団で、18人のダンサーが物語を感じさせるような抽象表現で踊り続けていました。水、涙、流、光、記憶、出会いなど様々な表現がとめどなく溢れ流れるようで、観ていてとても気持ちよく、あっと言う間の2時間でした。言葉はほとんど無いのに、音楽とダンスだけで相手に伝えられるなんて、凄い。
そして、ひとり一人の技術はもちろん、メンバー全員が魚の群れのごとく息をあわせ、ひとつの作品をつくり上げるのは並み大抵の練習ではつくれないのではないかと思います。2時間踊り続ける体力も凄いですが、指の先まで神経を使いながら踊り切ったダンサーの顔にはやりとげた充実感が見てとれました。
さて、話は変わって、久しぶりにカタログの商品撮影に立ち会うことができました。
撮影って言うと、それだけでなんかワクワクドキドキします。
立ち会ったのは午後からですが、実際は朝5時から準備を始めていたそうで、午前中はハウススタジオでモデル撮影、午後は別のスタジオに移動して商品撮影というハードなスケジュールでした。スタッフにはアートディレクター、撮影全体の進行を統轄するディレクター、カメラマン、アシスタント、 スタジオマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデルそしてそれを見守る代理店やクライアントと多くのスタッフの共同作業で行われます。
そんなスタッフの動きは、まるでダンサーの踊りのよう!?なんて優雅な動きではないですが、それぞれの仕事に責任をもちつつも、全体の仕事をスムーズに進行させるには、ダンスも撮影も、いやいや何をするにもチームワークが大切、そうミラン入りした本田選手だってそうですよね。
私はフリーなのでデザイン作業は一人で黙々と進めることが多いのですが、実際はクライントとのコミュニケーションも大事だし、こうした撮影が必要であればカメラマンに上手くイメージを伝えなければなりません。
デザインが完成しても、こんどは印刷所の人たちの力を借りて、はじめて完成品となって世の中に出ていくことになります。結局、ひとりでは何もできないんですよね。
授業ではグループ制作もありますが、普段はどうしても1人作業が多くなります。学生たちは進級、卒業作品制作の提出が近いので、今は各々が必死で制作に励んでいますが、社会にでれば、やはりチームワークが必須ですね。
お互いに信頼される仕事を目指しながらもチームワークも大切にしなければと思った週末でした。
榎本 幹男