花のセレクトに店主の心意気を感じたびたび通う花屋がある。
鮮やかな色、ほんのり差す色、はじめて見る造形、それぞれの香り。
どこの誰さんがつくっている花よ、とか水揚げや湯揚げの仕方を丁寧に教えてくれるのは、季節の花を知り、大事に扱い、長く愉しんでもらえるように、花と花を持つひとを大切にされている証拠。その花屋のショップカード、アテンション類、花を包む紙を作る。

印刷のあがったものにすこしの作業が必要。黙々と進めると天井が紙で埋まり床が埋まった。おや、身動きがとれない。終える気配はないが納期は近い。
見通しのあまい大ピンチに助けてくださいと学生さんに声をかけると、ふたつ返事と連携プレーでスマート集合。ありがとう。ありがとーう。
床を埋める大判の紙をみんなでまとめてすっきり着席。

左奥ではカードに絶妙な切り込みを、右奥と手前ではそれを巧妙に折り差し込む三人。お茶飲むわたし。どうやら三人の連携プレーは少量の説明で的確に行き渡っているらしい。
こうしたらああしたらお花屋さんが使い易いかとうわ言のように発するわたしのお悩みも、作業の合間にみんなが解決。お茶飲むわたし。
延々と地道な時間、途切れることのない集中力と磨きのかかる連携プレー。すべての作業はみんなの手で丁寧に且つ速やかに進んでいておどろく。山が動いている!
お茶飲むわたしは全力でほめちぎる。途端に手元がくるったか「ほめられると伸びないタイプなんだ」と自ら修正した模様、そうだった。
学校では作品と向き合い上手く出来たり思うようにはいかないと転げ回る彼らの姿。ひとつも音をあげないこんなにたのもしい一面もあったのね、山を動かすみんなに感心。ありがたやと手を合わせる。

出来た。爽快。
もはや諸々すべての納品もみんなにお願い「お花屋さんがとってもよろこんでました!」と無事に完了の報告。やったね。
よろこんでもらえたのはみんなが助けてくれたおかげなんです。
ほんとうにありがとう。ありがとうございます。
稲穂はコウベを垂れております。春なのに。
花を持つひとたちのお役に立ててふとよろこんでもらえたらなおうれしいね。
それから卒業と進級おめでとう。

本村 加代子

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日本デザイン福祉専門学校グラフィックデザイン学科 STAFFブログ 先生や副手達の日常や仕事の話、学校の出来事やデザインのこと、趣味の話、普段聞けない思い…(笑)等々...
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