美しさと豊かさと生きていく為のデザイン

3月11日の東日本大震災から9ヶ月が経ち、このブログも無事新しい年を迎えられそう
です。

余震の影響はだいぶ落ち着いて、東京での生活は一見変わない日常を取り戻しつつありま
すが、相変わらず、原発や被災地の復興の問題は山積みで、失業率の上昇も歯止めが効か
ないまま、政治の世界は相も変わらず子供の喧嘩のよう。
民主主義の時間をかけた協議と早い判断を必要とする社会の諸問題、加速し肥大化する経
済動向と物質文明の急速な進化に間に合わない人間という生物の進化。

震災後、薄暗い逃げ場のない駅の地下構内で、余震の揺れになす術も無く、ぼーぜんと立
ち尽くしていると人々の姿とグラグラと揺れ落ちそうな非常口のサインが今でも脳裏に焼
き付いています。
円高やタイの大洪水、ヨーロッパに広がるギリシャの財政破綻と国内外を問わず、自然に
よる災害はどうにもならないけれど、震災後から一年もたたない内に人間が起こす数々の
悲しい事件は、なんだかとても虚しい気持ちになります。

美しさと豊かさと生きていく為のデザイン。

震災後、様々な支援活動がありましたが、被災地の民家を小さなバンでゲリラ的に廻り、
家々の修復を手伝っている若いデザイナーの報道が印象的でした。

今年ももうすぐ雪山のシーズン。
原発の風評被害に苦しんでいる福島県の6つのスキー場が共同でゲレンデ逆走マラソンを
開催した様です。ウィンタートライアスロン、いいなあー。
さすがにマラソンはキツいけれど、来年も老体に鞭打って、雪山のゲレンデでカービング
しよう。

来年は龍年。
雷龍の国、先進国から注目のスローライフ、ブータンかな。
いまさら日本でGDPを捨てたGNH(国民総幸福量)は難しいかも知れないけれど、せめ
て、皆が不安なく暮らし、経済成長と効率の追求だけではなく、限りある地球の寿命を大
切に、新しく豊かで多様な価値観を持った若者達が増え、小さくとも美しいグラフィック
デザインの世界が広がっていかないか、と思います。

美しさと豊かさと生きていく為のデザイン。
来年もいい年になります様にー。

中保 誠

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日本デザイン福祉専門学校グラフィックデザイン学科 STAFFブログ 先生や副手達の日常や仕事の話、学校の出来事やデザインのこと、趣味の話、普段聞けない思い…(笑)等々...
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